FF14の暁月のサントラ買っちゃいました。
暁月のBGMの人気投票をしたらまず間違いなくTOP3に入るであろう(下手したら満場一致の1位レベルかも)「Flow together」を聴いていたら、初見プレイの時の感情が蘇ってきたので語ってみようと思います。
Flow togetherはエルピスでヴェーネスと手合わせした時に流れる曲なんですけど、ゲーム内で流れるタイミングが最高なんですよね。
終末の訪れに対する解決策を求めてエルピスへ来るわけですけど、古代人と実際に触れて古代人の知性の高さを知ることで彼らが頼もしくもあり逆に不安になったりするイベントが続きます。
こんなに能力の高い人達が知恵を働かせてもどうにもならなかった終末に私達ただの人間が立ち向かえるのだろうか?と軽い絶望感にさいなまれ。
漆黒の最後でエメトセルクと命をかけて戦ったわけだけど、エルピスの美しさや古代人の知性の高さを感じて、今ならハイデリン星の人間を犠牲にしてまで古代人を復活させたかったエメトセルクの気持ちもわかるな~、やっぱヒカセン側が間違ってたんじゃないか?って思ったりして。
ヒカセンはエオルゼアでは英雄扱いされて頼られてるけど、エルピスでは完全に子供扱いで、すごく居心地が良くて、ちょっとこのまま古代に残ってもいいかも~とか思っちゃったプレイヤーも多いんじゃないでしょうか。
そんないろんな感情が渦巻いている時にヴェーネスと出会います。
ヴェーネスと出会う寸前まで、私の中のハイデリンって「まぁ多分黒幕だろう、ゾディアークを倒すためにヒカセンを光の戦士として仕立てあげたのだろう」みたいなイメージだったんですよ。
でもヴェーネスのセリフや表情の一つ一つで彼女の性格や考え方が感じられて、、あれこの人黒幕じゃないかも…?みたいな流れになってくるんですよね。
そもそもこの人偉い人だけど中身はただの冒険者じゃん!ヒカセンと同じじゃん!みたいな感じで親近感わいちゃう。ほとんどの人はヴェーネスに好意を抱いたでしょう。
ただヴェーネスのことは少し分かったけれど、どうしてこの良き時代が終末を迎えてしまうのかも分からない。
この時代ではヴェーネスは良い人に見えるけれど、実は何か企んでるのかもしれない。このあと何か重要な出来事が起こって性格が変わってしまうのかもしれない。
そんな半信半疑な気持ちのままでのヴェーネスとの手合わせイベント、そして流れるflow togetherですよ。
この曲を初めて聴いた時に感じたのはなつかしいという気持ちです。
ヴェーネスとはちょっと前に会ったばかりなのに、まるで今まで長い旅をしてきて小さい頃面倒を見てくれた母親のところに帰ってきたようななつかしい気持ち。
手合わせイベントの直前、ヴェーネスの使い魔であるアルゴスの反応を通じて、今いるエルピスと現代は同じ歴史の出来事だと知ることが出来ます。
ヒカセンがエルピスに来てヴェーネスと手合わせするのは何年も前から決まっていた歴史でした。
そして今、その時間にやっとたどり着きました。
flow togetherという曲は直訳すると合流する、落ち合う、と意味だそうですが、この手合わせイベントでヴェーネスとヒカセンの歴史がやっと繋がった感じです。
メタ的なことを言うと暁月のストーリーはFF14の運営当初から考えられていた話ではなく、ハイデリンの設定も後付けなのでしょうが、今までの旅はこの手合わせに繋がっていたのだという感慨深い気持ちにさせてくれました。
そしてこの優しい曲を聴けば現代のハイデリンが今まで何を考えて生きてきたのか分かります。
ハイデリンは心の底からに人間や世界そのものを愛していて、全てを守るために奮闘してくれたに違いないと。
そしてヒカセンと現代で再会して、冒険者としてもう一度手合わせしたいと思ってくれているはず!
解決できない終末の訪れや、エルピスの居心地の良さに現実逃避気味になってましたが、早く現代に戻ってハイデリンに会わないといけない、そして終末も解決しなければいけないと決意を新たにすることができました。
このあと現代に戻ってハイデリン討伐戦で手合わせが叶ったのが本当に良かったです。
「久しぶりだね、ヴェーネス」という選択肢を選んだ時少し涙ぐんでしまいました。
…というこれほど複雑な感情が、Flow togetherを聴いた瞬間に蘇ってきました。
初見プレイの時の感情がすぐに思い出せるようなゲーム音楽なんてそうそうありません。いや~本当に素晴らしい曲だった。
あとこの感想を書くにあたり、愛用の紀行録でメインストーリーのカットシーンを見返したのですが、「前代アゼムの手ほどき」というクエストタイトルがかなり気に入ったので記事のタイトルにも使わせていただきました。
漆黒のストーリーもそうだったのですがクエストタイトルのセンスがかなり好きです。
暁月のストーリーにはいろいろ思うところがあったのですが、なかなか文章で表現するのは難しいので今回割と素直な気持ちで感想が書けてよかったです。
気が向いたら他のカットシーンなどの感想も書いてみたいですね。